第24章 青峰VS黒子
小金井
「やー、よくボール戻したな火神」
土田
「あそこでもし負けてたらシャレにならなかったぞ」
伊月
「とは言えどうする?戦況が以前厳しいことに変わりはないぞ」
木吉
「黒子の新しいパスもあれは体への負担が大きいからバカスカ使えないからな。何より青峰相手に連発は危険だ」
日向
「…よし、じゃあとりあえず俺が外から一本とるわ。伊月パスくれ」
「え?」
日向
「桐皇のDFは現状中が堅いからもう少し外に気を向けさせる。とりあえずそっからもう1度組み立てよう」
相田
「…オーケー、頼んだわよ日向くん!」
日向
「おー」
いつもとは少々様子が違う日向はやけに首コキ…とならしていた。そしてどこかゆるい表情に河原は「大丈夫ですかねと…」つぶやいていた
それに対し小金井は「何言ってんだよーむしろ逆じゃん」と笑いながら言った。その返答にまた河原は「え?」と言い、小金井は「自信があるからこそのセリフだろー」とまた笑っていた
そして始まった試合では先ほど日向が言った通り、伊月が日向へとボールを回してきた
桜井
「(この人の3Pは要注意だ。けど速さ(クイックネス)はそこまでじゃない。距離は空けずに…)」
日向
「……いいのか?そんなに遠くて」
桜井
「!?」
目の前にいたはずの日向はいきなり何mか後ろへと下がっており、そのいきなりさ故に桜井は「と!?っえ!?つ遠ー!!?」と心の中で叫んでいた
そして放たれたボールは綺麗にリングを通り、観客も声をあげ、桐皇は戸惑っているようだった
桜井
「(今のは…ステップバックしてジャンプシュート!?…にしては速すぎる!!)
日向
「成長したのは1年共だけじゃねーぞあやまりキノコ。不可侵のシュート(バリアジャンパー)」
小金井
「ついでに言えばあのクセも出てたしね!」
河原
「クセ…!?ですか…?」
小金井
「首ならしてたでしょ?日向にあのクセが出るのは、絶好調の時だけだ!!」
その頃悔しそうにする桜井を前に、日向はまた首をならしていた。その表情はどこか、余裕そうだった