第24章 青峰VS黒子
「時間です。両校整列してください」
日向
「よぉし行くぞ!!」
相田
「(逆に開き直った…かな?みんな初めての全国大会のはずなのにイイ感じに集中してる
…まったく。今日に限って、やたら頼もしいんだから)」
相田の視線の先にはそれぞれ誠凛の選手が居り、真ん中には日向がいた。その時火神は並びつつ青峰に話しかけようと思ったのか、わざわざ青峰の居る前に立った
火神
「…よう」
青峰
「あ?…ふーん、ちょっとはマシになったみてーだな」
火神
「あーまぁな」
若松
「(…火神、こんなフンイキだったか…?前はもっとギラギラして闘争心撒き散らしてたんだが…)」
火神から視線を外し青峰が黒子のことを見ると、彼は目を瞑って夏に桐皇戦で負けたこと、帝光時代彼が離れていったこと、桃井との約束、楽しそうにバスケしている青峰のことを思い出していた
そして目を開いた黒子は青峰の目を逸らさず、言った
黒子
「今度はもう絶対に、負けません…!」
青峰
「ああ…いいぜ、じゃあ今度こそつけようか。本当の決着を…!」
そんな彼らの様子を桃井と名前が心配そうに、黄瀬がスクイズを飲みながら海常の選手とともに、緑間は秀徳の選手とともに、紫原と氷室は陽泉の選手とともに、赤司は洛山の選手とともに、誠凛のベンチは瞬きをせず、桐皇のベンチは睨むように、見守っていた
「それではこれより誠凛高校対桐皇学園高校の試合を始めます」
「「「よろしくお願いします!!!」」」
日向
「よろしく」
今吉
「よろしゅう
(…ふぅん。風格はもういっぱしの主将やな、たいしたもんや。他の4人も気後れしとる様子もないし、やれることは全部やってきたっちゅう顔やな)」
ようやく始まる試合に観客はまちきれなかったのか、オオオオオオオ!!と声援が聞こえていた
そんな声を気にせず、選手たちはコートで集中力を高めていた