第23章 再会
名前side
高校バスケットボール三大大会、夏のI.H、秋の国体、冬のW.C、その中での最大のタイトルは夏だった。が、スポンサーの獲得やテレビ中継の開始などにより年々冬の規模も上昇。今や夏と同等、あるいはそれ以上となった最大最後のタイトル、それがウインターカップである
などと確か説明されているだろうなーと思っていると、監督が火神のことで怒り出した
相田
「なっにっをっやっとんじゃあのバカはー!!もう開会式終わっちゃいましたけど!?」
福田
「なんか時差のこと忘れてたみたいで…もうすぐ着くそうです」
日向
「まったく…」
河原
「すげぇ…I.Hの会場もすごかったけど…ここはまた一段とデカい」
降旗
「…それにどこを見ても本や雑誌で1度は見たことある強豪校…こんな化物達と戦うのか…」
日向
「だアホ!」
「いたっ」
日向
「別に俺らだけお客さんとして招待されたわけじゃねーんだ。堂々してりゃいーんだよ」
「「はいっ…!!」」
日向
「(…だよねっ?そうだよね!?)」
伊月
「(ホントは自分もビビってるくせに…初全国大会)」
微笑ましい会話ににこにこしていると、テツヤが携帯を開いたためあたしもテツヤの方を向き、1つ深呼吸した
内容を見たテツヤは「すみませんちょっと外していいですか?」と聞いたが、監督がこの間の件を根に持っているのか「だ・か・ら…フラフラどっか行くなっつってんでしょーが…!」とハリセンを持って言ってきた。怖い
黒子
「いやその…ちょっと呼び出しが」
木吉
「呼び出し?」
黒子
「赤司くんに会ってきます」
日向
「…つ!?赤司って…(キセキの世代主将…!!)」
名前
『テツヤ、それ、あたしも連れてって』
小金井
「名字ちゃんも行くの!?」
黒子
「…分かりました。行きましょう」
名前
『ありがと、テツヤ。って訳で、外しますね』
相田
「わかったわ。午後から試合だからそれまでには絶対戻りなさいよ!
…降旗くん!ちょっとやっぱりついてってくれる?」
降旗
「あっはい?」
ということで、3人で集合場所まで歩き始めた。その間、あたしの身体はずっと緊張しっぱなしだった