第22章 最後の仕上げ
第3者side
景虎
「おうっしじゃあケードロしてこい。負けた方は筋トレ倍な」
「うぃす!!」
相田
「調子はどう?パパ」
景虎
「リコたん今日も一段とかわ、ぶ!!」
相田
「そーゆーのいいから!!」
おおよそ半月後、誠凛は今日もリコの父の景虎に見てもらっていた
そんな彼らのコーチである景虎は自身の娘を褒めながら抱きつこうとすると見事に右手で顔面を殴られていた
景虎
「どーもこーも…やれることやるしかあんめーよ。土日はファルトレクで基礎体力強化、平日は学校で個々のスキルアップ。あと半月でどこまで伸びるかはアイツらしだいだ」
相田
「基礎体力はともかく、1ヶ月足らずで必殺技なんて身に付けられるの?」
景虎
「1年はさすがにムリだが、2年はまぁ…大丈夫だろ。天然ボケ男は自分のスタイルを既に持ってるし、素質も上等だ」
相田
「(ボケ男ね…)」
景虎
「メガネとサラ男もすでに答えを出しているようだし、ほぼ正解だったからあとは仕上げだけだ。残りの3人もなんとか形にはなるだろ」
相田
「…?黒子くんは?」
景虎
「……悪いが、ありゃあ…だめだ」
相田
「え?」
景虎
「あんな種類の選手は見たことねぇ、完全に突然変異種だぞありゃあ。情けない話だが何をどう教えればいいかさっぱりわからん。だがまあ…助言はしてある。あいつが恐らくこの先ブチ当たるであろう壁…についてはもう伝えた
どう乗り越えるかは、アイツしだいだ」
「Haha What's up,Taiga ? You giving already ?
(ハッハー どうしたタイガ?もう終わりか?)」
火神
「Shut up ! I'm getting the hang of it !One more time…!!
(るっせ!もうちょいでつかめそうなんだよ!まだまだァ…!!」
そのころ火神もアメリカで練習をしており、相手に少し手間取っているようだった
今この時には、彼らのみが練習しているわけではなくWCに出場しないチームの出場するチームも、もちろん一部を除くキセキの世代も練習していた