• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第22章 最後の仕上げ





「終わりました~」



しばらくすると彼らはゼーゼーとかなり息を切らした状態で汗もだくだくだった。あたしは彼らにタオルを渡したり、スクイズを渡したりしたが特に改善されなかった

そして彼らはカゲトラさんのことを半円で囲むように、集まった



景虎
「じゃ練習始める前に本番まで1ヶ月弱、お前らに必要なことを伝えとこう」


小金井
「え…!?今走ってきたのは…」


景虎
「バァカ、こんなもんただの下ごしらえだ。リコにお前らの対戦相手のDVDを見せてもらったが、個々の能力が高く個人技主体の攻撃型チーム
一見チームプレイを重視するお前らとは対照的なチームだが…が、俺に言わせりゃあっちの方がよっぽどチームプレイできてるね」


「…え!?」


景虎
「もちろん奴らはそれを重視しているわけじゃない、できてるってだけだ。個人プレイをやらなきゃいいってもんじゃねーんだ
大事なのは1人1人がゴールを常に狙う気持ち。それがあってこその連携だ。ただの仲良しこよしは、チームプレイとは言わねーよ


「…!!」



カゲトラさんの言葉に彼らは何かを感じたのか、息を飲んだ。そんな彼らに前回の桐皇戦で何がいけなかったのか、「たとえばそうだな…そこのプッツンメガネ!」と独特なあだ名で日向先輩のことを呼んだ

そのあだ名に対し日向先輩は「プッツンメガネ…」と少し変な汗をかきながらも彼の話を聞いていた



景虎
「お前前回の桐皇戦でドリブルで抜こうとしてたろ」


日向
「…はい」


景虎
「それがバカだ」


日向
「え゛!?」


景虎
「全国クラスの相手にわざわざ苦手分野で戦ってどーする。それよりお前は外からのシュートだろ。そこのキューティクルサラ男もニャンコ小僧も一応3Pは撃てるみたいだが、撃てるだけで武器には程遠い
そもそもこの間の霧崎第一戦でもお前が始めから決めてりゃもっと楽に勝てた。誠凛の生命線は自分だともっと自覚しろ、スクリーンを使わなくても1人で決められようになれ」


日向
「いやでもっ…どうやって!?それができないから前ドリブルを…」


景虎
「…見せてやる」


日向
「え?」



そういって彼は伊月先輩にパスをくれと言ってゴールの方へと歩き始めた。その様子を見ていた降旗くん達はできるの!?等と疑問に思ったことを口にしていた













/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp