第21章 温泉にて
火神
「こうすか?」
伊月
「日向ァ━━!!?」
火神
「アレ?なんでだ?そこにあったの使ったのに…」
伊月
「それ掃除用のブラシじゃ…お前がなんでだ!!」
火神は日向の背中を掃除用のデッキブラシに付いているブラシの部分で洗ってしまった
そのため見事彼の背中は血塗れで、ギャグかと言いたくなるように彼のメガネが割れた
日向は殺されるかと思った…と言いながら立ち上がると全身泡まみれでシャンプーハットを被り2号を洗っている黒子が目に入った
日向
「なんかわたあめみてーになってんだけど!!」
黒子
「え?」
日向
「シャンプーハットに泡が多くて2号と…どこからツッコめばいいかわかんねぇ!!」
木吉
「旅館の人が2号もいいってさ」
土田
「いいのかな?」
伊月
「日向ー!!なんで!?」
火神
「もっかいやりなおそうと…」
伊月
「たわしで!?」
そんな会話をしていると、また火神が背中を洗おうと日向の後ろに立ち背中を1回だけ持ったもので洗った
すると先ほどと同様に血塗れでメガネは割れている日向ができあがった
そこに隣から楽しそうな女の子の声が聞こえてきて、木吉がずいぶんにぎやかだな。と言っていた
伊月
「ああそういえばさっき女子大生のグループがフロントにいたな。あとは名字ちゃんじゃないかな?」
小金井
「何っ!?火神ちょっと来て!
しゃがんで!しゃがんで!!そうっ!!発進!!」
伊月
「うおおいどこへだ!!」
小金井
「そんなの…決まってるだろ?見ないと…!!」
伊月
「いい顔で言うな!!そして親指を立てるな!!」
日向
「バカヤロウ!!」
伊月
「なんで日向も発進すんだよ!バカはお前だ!!」
日向
「伊月は鷲の目あるからいいだろ!」
伊月
「そーゆー技能じゃねぇよアレは!!」
木吉
「リコいたら殺されるぞ」
伊月
「木吉は黙っ…そうだね!」
木吉
「マジで」
伊月
「そうだよね!」
ようやくいた常識人に伊月が落ち着いていると2号がわんわん鳴いており、何かと見てみると黒子がプカアッ…としていた
伊月は驚いて黒子ォ!?と叫んでしまい、彼に近づいた