第21章 温泉にて
黒子
「火神くん、お湯にタオルをつけてはダメですよ」
火神
「あ?そーなのか?」
小金井
「はァービバノン」
木吉
「ビバノンってなんだ…?」
日向
「知るかーダァホー」
伊月
「ツッコミにキレが全然ないぞ日向」
日向
「そらーそうだろーなんせ…せっかくの温泉だからなー」
なぜ彼らは温泉に来ているのか、それはWC出場が決まってからほんの数日のことだった
屋上でお昼を食べているときに相田から提案が出たのだ
日向
「え!?温泉!?」
相田
「そ、クラスメイトで親戚が旅館やってる子がいるの。今はシーズンじゃないし格安でいいんだって
WC予選の連戦で疲労も蓄積してるし、休日のリフレッシュがてらお言葉に甘えましょ!」
伊月
「温泉か…木吉の膝にもいいかもな!」
相田
「しっかり休んでその後はまたWC本戦に向けてビシビシしごくわよ!」
日向
「おっ、おう…!!」
と言うわけで、監督こと相田の友達の親戚が経営している旅館にバスケ部一同でやってきた。というわけである
もちろんそのなかには名前も相田も、2号も来ており、名前は少し心待ちにしていたらしい
小金井
「見て見て!!バタフライ!!」
伊月
「やると思ったけど1番激しい泳法でやるなー」
降旗
「あっちのジャグジー行ってみようぜ!」
日向
「おいおいお前ら、タオル巻くとかヤボなことしてんじゃねーよ」
降旗
「はぁ…」
日向
「見ろ火神を」
火神
「え?」
日向
「海パンだっ!!…え?海パン!!?」
ジャグジーに行こうとした1年トリオが腰にタオルを巻いているのを見て誰か見本になるやつはいないかと探した
火神がすごく堂々と立っており、海パンを履いていることを知らなかった日向は彼のことを見よと言ってしまったのだ
火神
「いやぁ…温泉って初めてだから」
日向
「はぁ!?これだから帰国子女は!
しょーがねぇなまったく…じゃあ温泉のルールを教えてやるよ。後輩は先輩の背中流しな!」
伊月
「やらせたいだけじゃん?」
風呂用の椅子に座った日向はすっかり乗り気で、堂々と座った
反対に火神はえー…と声を漏らしており、やりたくなさそうなことがわかった