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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第20章 霧崎第一高校




第3者side



同時刻、WC予選決勝リーグ会場の外では人がそれなりに観戦しに来ていた

その中で特に目立つのはとても大きな袋を引きずりながら運んでいるのが最後尾にいる5人のメンバーだった

袋の中からは、だせー!!やマイちゃんの写真集…などとの単語が聞こえ、他の観客からもだいぶ視線を集めていた

そんな会場の入り口の看板には第一コート、誠凛―霧崎第一と、第二コート、秀徳―泉真館と書かれており、中ではその4校がアップを行っていた



今吉
「おお、間に合ったみたいやな」


桃井
「着いたよ青峰くん!」


青峰
「チッ…んだよー。つかコレ堀北マイちゃんじゃなくて堀内マコじゃん!」


今吉
「えー知らんわ…どっちも可愛いからええやんけ」


青峰
「俺は巨乳がいんだよ!!」



先ほどの袋の中から出てきたのは青峰で、だいぶイラついた様子で立ち上がった
堀北マイちゃん好きの彼は間違えて堀内マコちゃんの本を見つけて罠にかかってしまったらしい



黄瀬
「ほら、早く早く!」


笠松
「慌てるなよ。まだアップ中だろう」


森山
「それよりも笠松、美人はどこだ!?」


笠松
「目的がちげーぞ!」


早川
「おおお!テンション上がってきたぁ!
オ(レ)(リ)バウンド頑張(り)ますから!」


笠松
「見に来ただけだ!つーかうるせぇよ!」


黄瀬
「あ、おーい!桃っちー!青峰っちー!」


笠松
「おめーもうるせぇんだよ!」


桃井
「うっわ…」



海常も桐皇と同じく全員でやってきたらしく、向かいの彼らにも聞こえるほどの声の大きさでギャーギャー騒いでいた

そんな声に反応した名前が後ろを向くと森山と目が合った



森山
「名字ちゃーーーん!!」


名前
『森山さん、お久しぶりです』


黄瀬
「名字っちぃぃぃ!!」


名前
『笠松さんも、お久しぶりです』


黄瀬
「俺もいるんスけど!?」


名前
『笠松さん、ここ犬入れて良いんですか?』


笠松
「ダメなんじゃねぇか?」


名前
『バイバイ駄犬』


黄瀬
「だーかーらー…もういいッス…」



何かを諦めた黄瀬に苦笑いを浮かべる小堀は彼女を見て、目を見開いていた

その理由は何なのか、それは分からない





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