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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第20章 霧崎第一高校




名前
『ごめんなさい戻ってきちゃいました!』


黒子
「名字さん?」


木吉
「どうしたんだ戻ってくるなんてー、忘れ物か?」


名前
『いやちょっとそこで絡まれまして…まあ解決して戻ってきました』



ゆったりとした顔をしていた木吉先輩が急に真面目な顔になり、テツヤも何があったのかあたしの目をじっと見ていた

恐らくあたしの目を観察して何があったのかを読み取ろうしているのだろう…けど、別に動揺も何もしてないから意味ないと思うけどね



相田
「…絡まれたって、もしかして花宮?」


名前
『え、ああ、はい』


日向
「は、な、宮!?」


火神
「おい!大丈夫なのかよお前!」


名前
『うん。メアド交換してきた』


黒子
「何をどうやったらそうなるんですか」


名前
『そうだなぁ…』



大まかな内容をテツヤ兼誠凛メンバーにサラサラッと話すとなぜか全員から謎の溜め息をもらった

呆られたかなー。なんて笑っているとふと頭をポンポンと叩いてくる大きな手があり、その手は水戸部先輩のものだった



水戸部
「…」


名前
『水戸部先輩…!』


水戸部
「…?」


名前
『あ、はい。私からアド交換しましょって言いました』


水戸部
「…」


名前
『あ、それはごめんなさい。ご心配お掛けしました』


伊月
「なんで水戸部と名字ちゃん会話成立してんの!?」



急に入ってきた伊月先輩の言葉にハッ!と我に帰ったあたしはなぜ小金井先輩を通さず水戸部先輩と喋れたのかを少し考えてみた

多分あれだよ。トリップ特典というものだよ。色々あるし…他にも…ね



相田
「まあいいわ…そろそろアップしに行きましょうか」


名前
『それじゃあ、今度こそ行ってきます!』


黒子
「あ、名字さん」


名前
『はい』


黒子
「絶対、WC出ましょうね」


名前
『…うん!』



じゃあ先いくね。とテツヤにヒラヒラと手を振ってあたしは小走りで客席を目指した

…とりあえず、目の前の問題を解決しないとな










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