第20章 霧崎第一高校
早川
「黄瀬!あの人だ(れ)だ!?」
黄瀬
「俺の彼女ッス!」
名前
『誠凛高校マネージャー、名前名字です
よろしくお願いします』
黄瀬
「名字っち俺のこと無視なんスか!?」
笠松
「お前ベンチ行かなくていいのか?」
名前
『ああ…一応WC本戦からと思ってます。出られたらですけどね』
笠松
「そうか」
苦笑いを浮かべる名前に笠松は何か疑問に思ったようだが特に深追いはせず1つ空けて席一番橋の席に座った
その1つ空いた席を見た森山がとっさに彼女の両手を取り、キラキラした目で急に話始めた
森山
「名字ちゃん!隣いいですか!?」
黄瀬
「ダメッスー!名字っちの隣は俺なんスー!」
名前
『両隣空いてるんですけど』
彼女の言葉にハッ!と気づいた2人はサッと素早く両隣に座った
それを見た早川は真似してなのか森山の隣に座り、小堀は苦笑いしながら早川の隣に座った
それを見て小堀と同じように苦笑いしている桃井の隣で、青峰が声を出した
青峰
「……あん?」
桃井
「どうしたの?」
青峰
「別に…こんな試合に興味はねーよ。ただやけに…殺伐としてやがんな今日は」
そんな青峰が見る先には日向が居り、彼は腕が震えているのか、シュートが入っていないようだった
小金井
「大丈夫かな日向…なんか今日全然入んないんだけど…」
伊月
「まあいれこむ気持ちもよくわかるけど…な。今日の相手はあいつらだからな」
彼の言葉に黒子と火神は今回の試合て戦う、因縁と言っても良い相手のことを見た
そんな相手の彼の元へと、誠凛のボールが転がっていった
花宮
「おっと…これそっちのボールでしょ?」
木吉
「悪いな」
花宮
「どういたしまして、はい。やぁ…元気そうで何よりだ」
木吉
「ああ、おかげさんでな」
花宮は拾ったボールを木吉へと投げ渡し、木吉もそれを特に嫌な顔せずに受け取った
だがそんな花宮は彼に向けられて何か悪寒を感じるような視線を向け、木吉はなぜか目を細めた
そしてアップに戻ろうとした花宮を、木吉の横へとやってきた日向が止めた