第20章 霧崎第一高校
名前
『…そろそろ諦めてもらえませんかね』
原
「ん~…花宮が逃がさないみたいだからムリだね~」
あたしを捕まえたって何したって多分変わんないよ…逃げ出すし
さっさと逃がせよ…と頭を抱えてる花宮さんを見ながら1つ溜め息を吐いて持っているバッグを肩にしょい直した
名前
『…あ』
するとバッグにいれておいた携帯が震えており、確認してみるとテツヤからだった
頑張りますねとか書いてあったんだけれど、何だこの内容、可愛い
そこでいきなり良い考えが思い付いて、思わずニヤけてしまった
名前
『花宮さん』
花宮
「あ?」
名前
『アドレス交換しーましょ?』
花宮
「はぁ!?」
名前
『いいですよね?』
花宮
「あ?ああ、ああ?」
名前
『よし、じゃあ携帯貸してください』
混乱している花宮さんを置いておきパッと彼の手にあった携帯をとった
そして赤外線で交換し、返すと彼は放心状態になっていたようだった
名前
『それじゃ、私そろそろ帰りますね』
花宮
「ちょ、待て!」
名前
『それじゃ!』
ちょっと無理矢理だったが逃げてみると意外と逃げれた
て言うか花宮さんのアドレスゲットしちゃったよ。どうしよ
ああやっぱり押しに弱いんだろうなぁ。と頭の隅で思いながら歩いていると元いた方から花宮さんの遠吠えのようのものが聞こえた
…今度何か殴られたりしませんようにと願いながら