第19章 バスケ部創部
日向
「あと1年しか一緒にできねぇなら…しょうがねぇ、1番多く試合できんのは最後まで勝ち上がって日本一になったチームだろ
日本一になるのが信じられないなら…しょうがねぇ、俺が信じてやるからついてこい
だからとっとと戻ってこい。ダァホ」
その時、木吉の脳内で、日向につい何ヵ月か言われた言葉が流れた
お前が大嫌いだと言われ、バスケで負けたくないと言われた
また日向は誠凛高校バスケ部だ!と、何も躊躇うことなく言った
昨日木吉は日向に向かって、俺も今バスケが楽しくてしょーがないんだ。と、お前らに出会えて良かったと、そう言った
木吉
「ああ…そうだな。悪い…じゃあ…ちょっとだけ待っててくれ、すぐ戻る」
日向
「謝ってんじゃねーよダァホ。仲間だろーが」
日向は木吉の方を見ずに、ポケットに手を突っ込んでただ外を見ていた
そんな木吉は日向から受け取った缶コーヒに涙をポタポタと、落としていた
その後"鉄心"を欠いた誠凛高校は決勝リーグで三大王者に大敗し、快進撃は新設校では十分な東京都ベスト4までとなった
▽▽▽▽▽▽
日向
「…ってわけだってオイ、あんましんみりすんなよ!ただの昔話だ、お前らが気にやむことじゃねぇ
ただ木吉と一緒にやれるのは今年だけだ。悔いは残したくないと思ってる」
先ほどまで日向が言っていた言葉を火神と黒子は、思い出していた
そのことをもちろん名前は覚えており、彼女はゆっくりと目を瞑った
火神
「お前らが気にやむことはねぇ…か、なんだかなぁ」
黒子
「水くさい、ですね」
火神
「あんな話聞いて、燃えないわけがねーぜ」