第16章 決勝リーグ進出だよ
そんな中、既に試合は終盤に差し掛かっていた
伊月は鷲の目(イーグル・アイ)を使いパスをし、日向はシュートを決めた
「くそっ…コイツら」
「全員夏とは別人じゃねえか…!」
泉真館の選手が撃ったシュートのリバウンドを木吉が取り、伊月にボールを回した
黒子はミスディレクションを使って伊月からのパスを帰ります火神に回した
そしてそのボールを火神はダンクを決め、瞬間にブザーが鳴った
「試合終了ー!!」
「誠凛高校決勝リーグ、緒戦勝利ー!!」
「すげぇ…王者・泉真館相手にこの戦いぶり…誠凛マジで強い…!!」
彼らは78対61で泉真館に勝利し、日向と火神はハイタッチを交わしていて、黒子は木吉に叩かれてバランスを崩していた
ちなみに隣のコートでは秀徳vs霧崎第一の試合が行われていたが、点差は120対51で明らかに秀徳が勝っていた
高尾
「(おーおー勝ったか?こっちももう勝ちは決まったし、お互い予想通り…っと言いたいけど、気に食わねーな
なんだコイツら…主力が1人もいない…まさかこいつら全員二軍…?
ハナからこの試合捨ててんのか!?)」
観客
「あいつらって…霧崎第一の一軍じゃね!?
今秀徳とやたちてるはずなのに…なんで誠凛の試合見てんだ!?」
古橋
「秀徳にはボロ負けだな」
花宮
「二軍なんだ。当然だろう
だが…残り2勝は今確定した」
そこで試合は終了した。点は123対51とほぼ変わらなかった
緑間
「とっとと帰るぞ高尾」
高尾
「え?」
緑間
「人事を尽くしていない。ヘドの出る試合だった
木吉と並び称される無冠の逸材の1人だが、心底気にくわん奴だ。以前やった時もそうだった
"悪童"花宮真」
花宮
「こっちの解剖はすんだからな」
花宮は少し笑みを浮かべていた。温かみはなく、冷えきっている笑みを
緑間はそんな彼を睨み付けるかのように見つめていた