第13章 支える
黒子
「黄瀬くんと何かあったんですか?」
名前
『な、何もないけど!?』
黒子
「そうですか。何があったんですか?」
名前
『話聞いてますか!?』
話が噛み合ってない!とツッコミを入れてからテツヤには隠し事してもそこまで意味のないことを思いだし、思わずため息を吐いた
仕方ない…(ある程度の重要部分は省いて)話すか
名前
『さっき涼太と色々あって』
黒子
「色々ってなんですか?」
名前
『プライバシーの侵害です』
黒子
「…」
名前
『そんで、涼太にみんなが帝光のこと思い出すまで支えてあげるって言われた』
黒子
「そうですか」
名前
『うん』
よくさっきの一言でテツヤ納得したなと少し驚きながらあたしは今回の説明良かったんじゃないかと自画自賛していた
ふとテツヤに右手をとられ、さらに上から彼の右手を添えられてパッと彼を見ると穏やかな笑みを浮かべていた
黒子
「それなら僕も支えますよ
現段階で1番名字さんに近いのは僕ですから…できるだけ」
名前
『…うん』
黒子
「だから、安心してて下さい」
名前
『…うん!』
その後、あたしを含む6人で水笛対決をしながら花火を見てその日は楽しんだ
周りとの仲が、少しだけ深まった気がした