第13章 支える
名前
『テツヤぁぁぁぁぁ!』
黒子
「名字さん…居なくなるときは一声かけてください」
名前
『す、すみませんでした』
海常の人に送ってもらったおかげで何事もなく(実際には少しあったが)元々いた場所へと辿り着くことができた
そこでは降旗くん達3人と火神が水笛(ピヨピヨ笛)で遊んでおり、ああ…ドラマCDネタだったか。と痛感した
名前
『送っていただいて…ありがとうございました』
笠松
「こちらこそ黄瀬がすまなかったな」
名前
『いえ別に』
森山
「名字ちゃんという運命の人との別れで辛いが…明日までには連絡する!」
名前
『待ってます』
黄瀬
「IHで待ってるッスよ。名字っち!」
名前
『いや、あたし試合には出ないから…それはテツヤとか火神に言ってよ』
黄瀬
「それじゃあ、また!」
名前
『話聞けよ!じゃあね!』
もう!と怒りつつ海常の3人へと手を振っているとテツヤに水笛を手渡され、一瞬戸惑った
これは吹けってこと?いや楽しそうだけど…花火見に来たんじゃなかったっけ!?
黒子
「今誰が1番上手に吹けるか対決してるんです」
名前
『いや花火見ろよ』
思わず思っていたことを口に出してしまったが、テツヤはいつもの表情で水笛を口元にもっていった
彼の水笛からは綺麗な音を発しており、心がやすらいぐような音色だった