第13章 支える
黄瀬
「すみませーん!お待たせしたッス!」
名前
『ごめんなさい』
笠松
「…黄瀬、お前何で名前のこと泣かしたんだ?」
森山
「女性を泣かすとは…最低だな」
名前
『そんな目、赤いですか!?』
笠松
「少しな」
森山
「そんな名字ちゃんも美しいよ」
名前
『ワー。ウレシイナー』
何だろう。最初は嬉しかった森山さんの台詞が嬉しくなくなって来ちゃったよ
でもまあ…褒められて悪い気はしないけど
笠松
「名前って帝光マネだったよな」
名前
『はい』
黄瀬
「だからマネージャーじゃなくて監と」
名前
『あら何か言ったかな涼太くん』
黄瀬
「ナニモイッテナイッス」
名前
『だよね』
無駄なこと言うなよ。という視線を横にいる涼太に視線を送った所、ものすごい量の汗をかいてた
そんなに怖がる必要があるのかと疑問に思ったが無駄なことを言わなきゃいいんだから。ね?
森山
「名字ちゃん…りんご飴がよく似合ってるよ」
名前
『…一口食べます?』
森山
「も、もちろん!」
黄瀬
「名字っち!
かかかかか間接キスッスよ!?」
名前
『いや別に紫原によくあげてたから何にも思わないし…』
笠松
「森山でもいいのか?」
名前
『…森山さん、あーん♡』
森山
「いただきます」
黄瀬
「名字っちぃぃぃぃ!?」
真顔の森山さんとすごく焦っている涼太の顔の差がものすごくで思わず笑いそうになった
はい。と森山さんの顔の前にリンゴ飴を差し出すとしゃくりと音を立てて一口食べた
その顔は真っ赤で、何となく可愛いなぁと思った