第12章 花火大会だよ!
桜井
「いいんですか?」
桃井
「うん。青峰くんは青峰くんで楽しんでるみたいだし、花火のときに会えればそれでいいんじゃない?
…でも、桜井くんが浴衣で着てくれるとは思わなかったー」
桜井
「あーすみません。変でしたか?」
桃井
「ううん。よく似合ってるよー
帯結びも綺麗だし」
桜井
「良かったぁ…自分でやったんで、自信なかったんです」
桃井
「え?自分で着付けたのー?すごーい!」
褒めてくる桃井に照れながらも桜井の顔は綻んでおり、少し頬を赤く染めていた
そして桜井は少し下をうつ向きながら、桃井へと口を開いた
桜井
「えへ…実は、浴衣も自分で作ったんです」
桃井
「えー!お手製なのー!?」
桜井
「中学の家庭科の授業で浴衣を作るというのがあって…」
桃井
「そうなの!?
既製品かと思ったー…すごく綺麗にできてるね!」
桜井
「ありがとうございます。桃井さんのも」
桃井
「えへへ、ありがと。これおばあちゃんのお手製なんだー!
ふふ、何か楽しいね!」
桜井
「そうですか?」
桃井
「うん。女子トークしてるみたいで」
桜井
「え?女子トーク?」
桃井
「あ、あんず飴売ってる。ねぇ食べようよ!」
桜井
「あ、はい」
女子トークという言葉に戸惑う桜井を連れて、桃井は2人で花火大会を回り始めた
その後、2人は秀徳の緑間と高尾と会って金魚すくい勝負などをしたのだが…それはまあもし別の機会があったらしよう