第12章 花火大会だよ!
青峰
「あ?何だ今の笑い声…どっかで聞いたような…気のせいか」
その頃、先ほどの火神の笑い声が聞こえていたのか反応した青峰
気のせいかと言った瞬間に彼が持っている携帯から着信音がその場に鳴り響き、彼女からの電話のお知らせを告げた
青峰
「おーさつき、あ?おう、あーはいはいわかったよ
そっち着いたらまた連絡する。あ、じゃあな
…ったく、待ち合わせに遅れたぐらいてまピーピー言いやがって…お、焼きそばか…
こいつ食ってから行くか」
そう言い焼きそばの屋台へと足を進める青峰と反対に、待ち合わせ場所で待っている2人はその場に立ち止まっていた
彼女は通話終了のボタンを押し、少し怒りつつも携帯をしまった
桃井
「もー青峰くんったら…」
桜井
「どうでした?」
桃井
「こっちに来たらまた連絡するっていってたけど…怪しいわね」
桜井
「そうなんですか?」
桃井
「青峰くんのことだから自分が食べたいもの食べて、こっちに合流くるのはまた後でいいやーって考えてそ」
桜井
「そんなことまで分かるんですか…」
桃井
「ごめんねー。こっちが誘ったのに待たせちゃって…」
桜井
「ああ、僕こそ早めに来ちゃってすみません!」
桃井
「そこは謝らなくていいんじゃない?」
桜井
「ああ!すみません!
あ、また謝っちゃった…」
桃井
「ふふ、折角お祭りに来たんだし、もう2人で回ろっか!」
桃井の言葉に下げていた頭を上げて目を見開く桜井
彼の目にはふわりと笑った彼女の姿が映っていた