第12章 花火大会だよ!
第3者side
火神
「うお!あっちもこっちも屋台だらけじゃねーか!
テンションあがってきたぜ!」
黄瀬
「ああ!火神っちー!おーい!」
名前
『げ…テツヤ、ちょっと影になってて
あ、下駄が脱げかけてる』
黒子
「荷物持ってましょうか?」
名前
『頼みます』
黄瀬の声を聞いてうざったそうな顔をして黒子の影に隠れる名前
その足元では2号がうろうろしており、浴衣を気にしているのか2号を見つつ帯などを見ていた
名前
『あれっ…待て2号!』
2号
「わん!」
タッと走り出す2号を追いかけて名前も走り出す
ああああテツヤ達が遠ざかってく…と思いながらも名前は仕方なく2号を追いかけて行った
火神
「黄瀬、来てたんだな」
黒子
「こんばんは、黄瀬くん」
黄瀬
「黒子っち!やっぱり火神っちと一緒に居たんスねー?」
火神
「何だよ、黒子に気づいて手を振ったんじゃねーのかよ」
黄瀬
「いや、流石にこの人混みの中で黒子っちを見つけるのはムリッスわ
火神っちがいるならきっと一緒に居ると思ったんだよねー」
火神
「俺は黒子探索用の目印か!」
黄瀬は黒子を見つけるのはムリだと言いながら火神に向かって笑っていた
その黄瀬に対する発言にツッコミを入れた火神を無視してその後ろにいた笠松と森山にあいさつする黒子
黒子
「笠松さん森山さん、ご無沙汰してます」
笠松
「おう。今日はお前らだけか?」
火神
「バラバラだけど一応みんな来てるぜ。ああ、です」
黄瀬
「黒子っち達は2人で回ってるの?」
黒子
「いえ、3人と一匹ですけど」
黄瀬
「3人と…一匹?」
黒子
「はい。うちの部で飼ってる犬と…あれ?」
周りを見て後ろにいたはずの名前がいないことに気づく黒子
そして2号もいなくなっており、彼は内心焦っていた