第11章 紫と桃と再会
でも大丈夫です。と伊月さんから離れてさつきの方を横目で見ると、彼女も少し目が赤くなっていたが大丈夫そうだった
とりあえず、火神許すまじ
日向
「あと桃井さん
I・Hに青峰が出なかった理由はわかったけど、残り2人は知ってる?」
桃井
「…それが、分からないんです」
日向
「分からない?」
桃井
「帝光の時は青峰くんも、みんな楽しそうにバスケにしてたんですけど…名字ちゃんが消えてから別人みたいに…」
火神
「…消える?」
名前
『ハイハイハイハイ!
あたし知ってます!2人が出なかった理由!』
日向
「お、おう…頼むわ」
名前
『お任せを!』
「消えた」ということに触れてほしくないため話をぶったぎったが、少し無理やりだったと反省していなくもない
でもまあ仕方ないよね。と思いながら脳内で原作の記憶を掘り出して1つ深呼吸をした
名前
『紫原は赤司…くんと戦うことを拒んで、彼の言うことしか聞かないんです
準決勝での理由はそれです。多分』
木吉
「赤司って奴は…?」
名前
『…赤司くんは優勝することに興味がないんですよ』
火神
「は!?」
名前
『だけどそれは「勝つ気がないから」じゃなくて「勝つことが当たり前」だから…です
さつき、桐皇に勝ったあと「出ていればもっと楽に勝てたのでは?」ってインタビューで、彼は何て答えてた?』
桃井
「…「それでは面白くもなんともない」」
小金井
「なにそれ!?優勝して当たり前ってこと!?」
日向
「けど悔しいけど結果は勝ってる
青峰が出たら結果は違ったかもしれないし変わらなかったかもしれない
まあタラレバを言っても仕方無い
どっちにしろ化け物ぞろいだ。「キセキの世代」」
最後のやりとりさつきが帰ってからのやりとりじゃないかなー?と思ったがツッコまないあたしはきっと正しい
溜め息を吐いてあたしは体育館の窓から空を見たら先ほどまで降っていた雨はやんでおり、雲の隙間から夜空が見えた