第11章 紫と桃と再会
名前side
桃井
「名字ちゃん!」
名前
『…さ、つき?』
桃井
「名字ちゃぁぁぁぁん!」
名前
『ぐぇ』
さつきに抱き付かれて変な声をあげて驚いて見ると、彼女はあたしの上で涙をボロボロと流していた
あ、可愛いし胸当たって柔らか。なんて空気の読めない思考を飛ばし、さつきはあたしのことを覚えてくれていたんだなぁ…と笑顔がこぼれた
黒子
「どうぞ、コーヒーです。桃井さん
そして名字さんの事は分かりますが、とりあえず椅子に座ってくれませんか?」
桃井
「あ、名字ちゃんごめんね!
テツくんありがと!」
名前
『いや…うん。いいよ?』
相田
「とゆうわけでまぁ…今に至るわ」
説明が終わったのか、あたし達の方を見て溜め息を吐く監督
その視線に気づきながらも無視しているあたしはコーヒーを飲んでいるさつきの頭をのんびり撫でていた
火神
「(黒子の元カノ(?)で青峰の幼なじみか…試合中とはずいぶん印象違ーな)」
黒子
「…それで、何があったんですか。桃井さん」
桃井
「…っ、どうしようテツくん…!私…っ、青峰くんに嫌われちゃったかもしれない…!!」
名前
『大輝と…へぇ』
大輝ってば何女子のこと泣かしてんだよ。腹パンすんぞ、おい
沸き上がる怒りを抑えながらとりあえずさつきの隣に座って一口飲み物を飲んだ
あれ、これって感動の再開って訳じゃ…ないのか。寂しい