• テキストサイズ

肉食系女子のススメ《恥ずかしがりやの彼女~番外編》

第2章 どうしても欲しいもの《ライバルside》【R18】


ゆり「じゃあ………1回だけ………エッチしてくれたら、諦めるって言ったら……どうしますか…?」



返事が聞きたいけど、聞きたくない……
そんな思いから私はうつ向いたまま顔を上げられずにいた。



悠「…………」



待てども悠さんは何も話そうとしない。


耐えきれず、顔を見上げると少し寂しそうに笑う悠さんがいた。



悠「…確かに俺は男だから、気持ちは無くとも抱けるよ?……でも……お前はそれで幸せなの…?ヤッたら……その分、惨めな気持ちになんねぇの?」



遠慮がちに触れる悠さんの綺麗な指が私の頬を撫でる。
僅かに伝わる彼の熱が私の胸を焦がしていく。




惨めな気持ちになるかもしれない__


それでも、私は彼の熱を感じてみたいと強く願っている。



一度でも感じられたら………


私はその記憶だけで生きていける。


悠さん以上に好きになれる人が現れるまで、私はそれにすがりたいの………





私はそっと悠さんに抱きつく。



ゆり「……そんなこと、関係ないよ……今の方がよっぽど辛いもん……」



悠「…… ゆり…」



ゆり「好きな人に抱いてもらえない方が……私は惨めな気持ちになっちゃうもん……」



私は淡い期待を込めて、彼の優しさにつけ込んでしまう。



ゆり「……エッチは出来なくてもいいから……せめて私が悠さんの……口で良くさせてほしいの………だめ?」



悠さんは何も言わずに困った顔のまま私を見ていた。

私は悠さんの手を取る。



ゆり「更衣室……行きませんか?」



私が悠さんの手を引き、更衣室へ向かおうとすると、逆に引っ張られてしまい、バランスを崩してしまう。



ゆり「__きゃっ!?」



倒れ込んだ先は悠さんの腕の中。
そして、耳元に落ちる彼の甘い声。



悠「……サカんなよ。ヤリてぇって顔してちゃ接客できねーぞ?……早く着替えてこいよ。」
/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp