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肉食系女子のススメ《恥ずかしがりやの彼女~番外編》

第2章 どうしても欲しいもの《ライバルside》【R18】


ゆり「~~~悠さんっ大好きっ///!!」



我慢できずに悠さんに抱きつくと、彼は困ったように笑った。


悠「はいはい。わかったから、落ち着きなさい。」



軽くあしらわれ、私は頬を膨らまし、ムッとした表情をつくると、悠さんをポカポカと叩いた。



ゆり「む~!はいはいってひどい~!」



悠「ふっ、怒んない怒んない。俺が悪かったって。」


ゆり「………本当に悪いと思ってない………」



悠さんは眉が下がった笑顔のまま、私の顔を覗きこんだ。



(きゃ~~////顔っ近っ!!カッコ良すぎ!!も~~たまんないよ~~~っ!)


私の心臓はバクバクと大騒ぎ。
目の前のカッコよすぎる悠さんに私の眼は釘付けになる。



悠「…お前の気持ちは知ってるよ?ありがたいけど……俺が彼女いるって知ってるだろ?」



ゆり「……知ってるもん。……だから………彼女じゃなくてもいいから……ちょっとだけでも、傍に居させて……?」



潤んだ瞳で見上げると悠さんは、ふっと息を吐くと、私の頭をぐしゃぐしゃと撫で回した。



悠「……お前、可愛いんだから、自分を安売りしちゃだめだって。それに、ゆりの俺への想いが遊びじゃないなら、本気にならない俺がお前と向き合うのは、ゆりを傷つけるだけだ。」



何度言われたか分からない私を諭す優しい言葉。
断られてもそれでもまだ好きでいるのは、悠さんの優しさが、ちゃんと私を思ってくれてるからこその優しさだってわかるから。

自分でも無理だってわかってる。
でも、もしかしたらって、刹那の期待を抱いてしまう。



悠さんを想う中で生まれる寂しさを、埋めるために付き合っている彼氏の存在。
こんな関係ハッピーじゃないって皆は思うかもしれないけど、私はこれでいいの。


だって、断られても傍にいれば、優しい悠さんは私のことを考え、思ってくれる。


__それが恋愛じゃなく、心配や申し訳なさからくるものであっても__



その思いで彼を縛ることができるもの。
使わない手はないでしょ……?
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