肉食系女子のススメ《恥ずかしがりやの彼女~番外編》
第2章 どうしても欲しいもの《ライバルside》【R18】
美紗「でも、今日バイトで一緒なんでしょ?王子と♡」
ゆり「…そりゃぁ、もちろん♪今日も悠さんと一緒♡だって、内緒でシフト合わせてるし~♪」
これから悠さんに会えると思うとさっきまでの暗い気持ちも一転し、ドキドキに変わる。
美紗「やるな~!さすがゆり♪抜け目ないねぇ~w」
ゆり「えへ♡」
あと3時間で悠さんに会えると思うと心が踊る。
?「おーい!美紗っ!…そして、俺のゆり♡」
二人で声の方を振り向くとそこにいたのはサークルの先輩の慶介さん。
慶介さんは当たり前のように私に抱きつくと頬にキスをした。
ゆり「もぉ~慶介さんっ!だぁーめ♡」
慶介「えーいいじゃん♪俺、ゆりのこと好きなんだし♪」
この人顔はかっこいいけど、いかにも遊んでますって感じであんまり好きじゃないんだよね……
内心めんどくさいと感じながらも私はそんな気持ちなど微塵もないように振る舞う。
ゆり「またまた~♡そんなこと言ってると先輩のファンが泣いちゃいますよ~??」
慶介「……いいよそんなの。お前が俺のものになんだったら…」
慶介さんが耳元でささやく。
熱い吐息にゾクッと体が反応してしまう。
あーあ、これが悠さんだったらよかったのに……
美紗「慶介さんったら!ゆりはラブラブな彼氏いるんですよ?」
慶介「んー?知ってるよー?」
慶介さんは全く気にした様子も見せずニコニコしていた。
その間もずっと私は彼の腕の中だ。
ゆり「…ね、離して?慶介…?」
上目遣いで見ると慶介さんは少し顔を赤らめる。
慶介「じゃ、ちょっと来て?」
そのまま肩を抱かれ、校舎の方へと連れていかれる。
その姿を見送る美紗は心の中でゆりにエールを送った。
はぁ…めんどくさ……
たぶん慶介さんは……するつもりなんだろーな……
校舎に連れていかれる最中、私はこのあとの展開がわかり、こっそりため息をつく。
慶介さんとは何度かその場のノリでエッチをしたことがあった。
きっと今もそう。
だって、彼の顔………"男"になってるもん。