肉食系女子のススメ《恥ずかしがりやの彼女~番外編》
第2章 どうしても欲しいもの《ライバルside》【R18】
彼氏かーー
私の彼氏の祐吾くんは28才で税理士をやっていて、性格もとても優しく、私を大事にしてくれている。
容姿は……雰囲気が悠さんに似てて、そこに惹かれて付き合った。
私は、彼に抱かれる度に、頭の中に悠さんを思い出し、彼に抱かれているかのように思い込む。
だって、祐吾くんの愛撫じゃ、イケないもん。
目をつぶって悠さんが触ってるって思うとそれだけで濡れてきちゃう。
ゆり「いっそ、襲ってみようかな~」
美紗「いいねぇ~肉食だねぇ♡……でも、ほどほどにね?私、ゆりが悲しんだりしたら嫌だし……」
ゆり「……うん、ありがとう…」
美紗はにっこりと笑ってくれた。
ーーー♪♪♪
私のスマホが着信を知らせていた。
ディスプレイには
『祐吾くん』
ゆり「はいはーい♡どした~??」
私は可愛い子モードで電話に出た。
祐吾「今平気~?今日、バイトでしょ?終わるの何時?」
ゆり「今日はね~21時だよ♡お迎え来てくれるの??」
祐吾「もちろん!…夜にゆり一人で歩かせられないよ。あ、それで、その後さ、俺の家…泊まるだろ?」
ゆり「もう!心配性なんだから~!でも…ありがと♡お泊まり…?行く♡今日はいっぱい甘えちゃお♡」
祐吾「~~///。好きなだけどうぞ"///」
電話の向こうの祐吾くんが、照れているのが伝わってくる。
ーーー他の男はこんなに簡単なのに……
どうして悠さんには、効果がないのーー?
祐吾「じゃ…また、夜ね。…… ゆり……好きだよ?」
ゆり「…うん…私も♡」
そう伝え、電話を切る。
好きーーーか………
私はその言葉を悠さんの口から聞きたいのにーーー
どんな風に甘い愛の言葉を紡ぐの?
どんな風に抱き締めるの?
ーーー私は知らない。