肉食系女子のススメ《恥ずかしがりやの彼女~番外編》
第2章 どうしても欲しいもの《ライバルside》【R18】
ゆり「あ~………つまんない。」
大学のテラスにて私は友達と講義の空き時間を潰していた。
美紗「でた、でた。お姫様の"つまんなーい"w。何、何かあった??」
美紗は学部もサークルも一緒で、一番の私の理解者だ。
普段は猫かぶりな私だけど、美紗の前だけは素の自分でいれる。
ゆり「ない。何もない。全く相手にされてない。」
私が拗ねたようにむくれると、美紗は笑って、持っていたチョコレートを私にくれた。
美紗「あー例のイケメン王子ですか… ゆり相手に強者だねぇ」
もらったチョコレートを口に含むとふわりと甘い香りが広がった。
ーーー甘くて、美味しい……
ゆり「そう!抱きつこうが何しようがさらっと流されちゃうし……もう、何回告ったかわかんないしね」
美紗「えっ何回も告ってたの?!攻めてるね~☆……まぁ、確かにあのスペックのイケメンはそう出会えないよね。」
ゆり「美紗、うちの店に飲みに来たとき、バーカウンター座れたんでしょ?!いいなぁ~もぅそれすら羨ましいもん。」
美紗「いや、ほら、せっかくだからイケメン王子がいる予約必須のバーカウンター行ってみたかったし……割りと頑張って予約したのよ?」
私はジト目で美紗を見ながらアイスティーを、ストローで吸う。
ゆり「たまんないでしょ?悠さん。今すぐ抱いてくださいって感じだよね。」
美紗「あははっでも、わかるわ~~凄い色っぽいし格好いいし背も高い。声もいいよね?少し低めで甘い感じでさ……何て言ってもあの笑顔!そして……美しい手!もう、手フェチの私はそれだけで大興奮でした♪」
思い出し興奮した様子で話す美紗を見ながらため息を漏らす。
ゆり「美紗、手好きだもんね…。もう本当、私もお客さんになりたい。」
美紗「もう~!そんなこと言ってると、彼氏泣いちゃうよ~??」
ゆり「……別にいいよ。どうせ、悠さんの代わりだし。」
美紗「こらこら。可愛そうだからυ」