第7章 本田菊さんの彼女。
ふと目を開けるともう朝。
スズメのチュンチュンと鳴く声が聞こえてきた。
昨日の最後の記憶は確か……本田君に抱き付いてた、って辺りまで。
何故だか、私は今寝室にいる。
心夏「………運んでくれたのか…。」
あぁ、もっと体重を……←
菊「心夏さーん、朝ですよ。起きて…ましたか。おはようございます。」
心夏「あ、うん。おはよ」
割烹着を着ている本田君。
新鮮っていうか…なんか似合いすぎてびっくりするよ。
菊「朝食の用意ができています。顔を洗って着替えたら居間の方に来てください」
心夏「はーい」
こういう家事系はさ、普通彼女の私がするべきことだよね?
つくづく情けないな。
心夏「はい、用意できました!」
菊「あの…本当にジャージでいいんですか…?」
服をもってきていない私はまた本田君から新しいジャージを借りた。
案の定、ぶかぶか。
でもこの感じが私は好きだったりする。
心夏「いいの、いいのー。っていうか、これ以外に着れる服ないしさ!」
菊「……そ、そうですか…?」
心夏「うん!それより早く食べたい、冷めちゃうよー」
菊「…そうですね」
本当に本田君は料理が上手い。特に日本料理が。
あっという間に食べ終えてしまった。
心夏「ふぅ…ごちそうさまでした!」
菊「お粗末様です」
心夏「……っと、お皿洗いは私がするよ!」
菊「あ、…じゃあお願いします。ちょっと…出かけてきますね、留守番お願いします。」
心夏「はい、了解です!」
そういって本田君は家を出てった。
心夏「さぁて!私もお皿洗いしなくちゃ!」