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私の記憶と、大事な人。 *ヘタリア*

第7章 本田菊さんの彼女。


~菊side~

菊「まだ帰りたくなかったというか…帰らせたくなかったというか…離れたくなかったんです。

…我儘に付きあわせてしまって、…すみません」

貴女は数秒私の目をじっと見た後、

心夏「ありがと」

はにかみながら言いました。



菊「ありがと……とは?」
心夏「なんかね、…なんかね?本田君がそんな風に思ってくれたの嬉しかった。ありがと」
菊「…………」
心夏「ん?」

耐えられません。
菊「やっぱり大好きです…。」
抱き付きたい衝動に駆られ心夏さんを抱きしめる。
真っ赤になって驚いた表情をしながら微かに震える細い腕で私を抱き返した。


愛おしい。

どんな存在より。

離れたくない。

離したくない。

貴女を。


心夏「…いい匂い。落ち着く。」
菊「なら、ずっとこうしています。」
心夏「ははっ、やったー」
菊「本気ですよ?」
心夏「え?」
菊「ぜーったいに離しません。」
心夏「頼もしい。」
菊「だから」
心夏「だから?」



菊「離れないでください。」


心夏「おやすい御用です。」無邪気な笑顔。




また惹かれてしまいます。
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