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私の記憶と、大事な人。 *ヘタリア*

第7章 本田菊さんの彼女。


心夏「いや…でもさ…―――」
その時、丁度私の声と重なって本田君の携帯に電話がかかってきた。
本田君は心底申し訳なさそうな顔をして電話に出た。

『菊ーっ!どうして帰ってこないんだよぉ、ルートも心配してたんだよ!』
スピーカー設定にしてないはずなのに、声がまるで筒抜け。

菊「すみません、フェリシアーノ君!諸事情がありまして…今日そちらに帰ることができなく…」
『諸事情って…?女の子と出かけたんじゃ…あ!もしかして‼」
菊「…ちっ…違いますよ!?決してフェリシアーノ君が想像しているようなやましい事は何も…‼//」
『ルートには俺から事情を説明しておくから大丈夫‼じゃあね♪』
さっと電話がかかってきて、さっと切れた。


菊「うぅ…これじゃあルートさんに誤解をされてしまう確率120%じゃないですか…」
頭を抱えながらうーん、と唸る本田君。

私は本田君を見ながら苦笑いすること位しかできない。


菊「い、一応言っておきますが…手を出すなんてこと絶対しないので…安心しておいてください…ね」
私はあえて無反応。



菊「そのどちらとも言わない素振りは、どういう意味でしょうか…?」
心夏「…ん。秘密。」
笑って見せた。














菊「本当は言わないつもりだったのですが…貴女に隠し事は嫌なので…。ひょっとしたら怒ってしまうかもしれません。」
心夏「え?」
写真などの整理をしている本田君は不意に私の方を向く。

菊「本当は、ちゃんと寮に帰れたんです。時間以内に。」
心夏「…え?」
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