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私の記憶と、大事な人。 *ヘタリア*

第7章 本田菊さんの彼女。


菊「えっと、私もお風呂に入ってきますっ…!//;」
心夏「うん。いってらっしゃい?」
足早にお風呂に向かった本田君を横目に見送り、私は不意に携帯を手に取った。

心夏「あ。そういえばまだアドレス交換してなかったな」

メールの受信欄を確認。
中学時代の友達、新しく学園でできた友達などから数々。
私が寮に帰っていないのを心配してメールをくれる子もいた。
なんだか、すごく、幸せな気持ち。
どんな経緯で私が今の学園に通うようになったのかは今でもよくわからない。
でも、よかった。

W学園の生徒になれて。

本田君にも会えて。
言っちゃえば、ほかの学校に落ちてよかったのかもな。なんて。




















菊「すみません、少々遅くなってしまいました…;」
心夏「あ、おかえりなさい」
丁度メールのやり取りを終えたところだったから、ナイスタイミング!

菊「寝る用意はできていますよね…?では、寝室に―――」
心夏「あっ…え、えっと…その。アドレス…まだだった、でしょ?」
菊「私もそれ、思っていました。」くすっと笑う本田君。
心夏「お、覚えてたんなら早く言ってよっ!」
菊「……何処からか好奇心がわきまして…いつ言い出すか、と思ってずっと待ってました」
心夏「…男らしく本田君から言ってほしかったです。」
ひねくれ者の私。

目をぱちくりさせ私をじっと見る本田君。
私の視線は斜め下。


ちゅ。



菊「ごめんなさい。これで許して頂けましたか…?」
本田君ははにかんでいた。
私は案の定…   やっぱり真っ赤になって硬直していた。

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