第7章 本田菊さんの彼女。
我を忘れるぐらい必死で謝り続けた。
本当に謝らなくちゃいけないのは私だから…。
でも、謝る私を物凄く寂しそうで、辛そうな目で見ている本田君がいた。
菊「謝らないでください…追いかけなかった私が悪いんです…。」
心夏「…………」
私が悪いのに…。
菊「…じゃ、じゃあ…二人とも悪い、ということでしょうか…。結果的に…。」
心夏「い、いやっ…だからっ! ……んっ …‼?///」
急に、口を口で塞がれた。
…今のって、俗にいう…
菊「…と、とっさにこういうことをしてしまってすみません…/// 本当ならもうちょっと気の利いた、…その… き、キスをしたかったんですが… すみません…///;」
手の甲で口を押さえた本田君が心底恥ずかしそうな顔で言う。
しかも、上目づかいで…。
心夏「……///」
私は緊張してなにも言えない
菊「そんな顔して… 私を誘ってるんですか…?//; って…ん!?い、いや‼ 変な意味じゃなく!です‼///」
随分とテンパっている本田君を見てるとなんだか新鮮で自然と顔が笑っちゃう。
菊「…! やっと笑ってくれましたね、安心しました… まだ今日笑った顔を見ていなかったので、心配しました…。」
心夏「え、え…? 私笑ってなかった?」
緊張で顔が固まってた…?とか…?
違うか…。今朝のアーサー君の件で顔が引きつってたのかも…な。
ふと自分の腕を見る。
心夏「…あっ。」
まだ赤みが引いてない。それに、少し痣っぽくなってる気がする。
…それを本田君に見られた。
菊「…こ、これ、まさかアーサーさんの時の…ですか?;」
私は目線を落としたまま少し首を縦に振った。
菊「…。 とりあえず、冷やしておいた方がいいですね。」
心夏「え…?あ、う、うん…」
今の間はなんだろ…;