第7章 本田菊さんの彼女。
心夏「……………」
さっきまで掴まれていた手首が赤くはれている。
よっぽど強く握っていた証拠。
その手首を服で隠した。
本田君に見られたら余計に心配させちゃう。
菊「…大丈夫ですか?なにもされませんでしたか?」
心夏「えっ、うん。大丈夫だよー」
菊「……」
なんか、凝視されてる気がする…
心夏「あの…?」
菊「い、いえ…なん、でもありません…よ!?//」
心夏「いや、完全に変…だけど; 挙動不審というか…なんというか…」
本田君は頭を軽く掻いて顔を赤く染めた。
いつもと違う本田君により一層ドキドキしちゃう。
さっきまでの不安はどっかに行ったみたいに。
菊「あ…そうだ、そういえばお互いの携帯番号やら何やらまだ把握していませんよね?まず、交換しましょうか…?ないと何かと不便ですし。」
心夏「…! い、いいの!?本田君の番号なんて教えてもらっちゃって!?」
私の反応を見て本田君はくすくす笑った。
菊「当たり前じゃないですか。 だって、貴女は私の彼女なんですよ?」
心夏「彼女、かの…じょ。 彼女…。///」
その言葉を口に出すだけで恥ずかしくて仕方ない。
菊「……え、え?自覚…ありませんでした?;」
心夏「いやそうじゃなくて… なんか、なんか、なんか…///」
菊「えっと、一旦場所変えましょうか」
心夏「う、うん」(…駅だってこと忘れてた…;)
どうしよ、緊張が半端ない。
心臓はち切れそう