• テキストサイズ

私の記憶と、大事な人。 *ヘタリア*

第7章 本田菊さんの彼女。


「離して」 「痛いよ」

この言葉を何回繰り返したかわからない。
でも、アーサー君は聞いてくれない。なにも耳に入っていないみたいにただ一目散に前へ進む。

心夏「アーサー君ってば… 聞いて…お願い…」
アーサー「……………」

やっぱ聞こえてないのかな。















「離してください」









そう言ったのは私じゃない。


心夏「……本田君っ…!?」
アーサー「…やっぱ来た、か…。」
菊「心夏さんを誘拐してなにをするつもりです?」
アーサー「これは誘拐じゃ…」
菊「れっきとした誘拐です。 話が発展すれば犯罪にもなるでしょうね。」

明らかに本田君の様子がおかしい。
すごく怖い。 鋭い目つき。
"凍り付くような視線"が一番適した言葉だと思う位。



菊「アーサーさんがそんなことをする人だとは思いませんでした…。 どうしてこんなことをするんですか…? 好きな人にこんなことして、楽しいんですか?」
アーサー「……なわけねえだろ」

私はまた何も言えない。
なんだか情けない。

菊「じゃあ、なんでこんなことを…?」
アーサー「…あぁー、あぁ、俺が悪かった、もうこんなことしない。これでいいか?」
心夏「………ひど、い…。」


また泣いちゃった。


アーサー「…っ。 じゃ、行くかんな…。もう心夏には関わらねえ。悪かった…。」




アーサー君が行っちゃった。


もうこんな関係嫌だよ…。
なんで仲良くできないんだよ…。







全部、私が悪い?
/ 119ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp