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私の記憶と、大事な人。 *ヘタリア*

第7章 本田菊さんの彼女。


やっとその週末になった。


正直言うと、昨日の夜は寝られなかった。
楽しみ過ぎてっていうより、緊張しすぎて。

駅で待ってる今この瞬間もそわそわして仕方ない。

心夏「あっ…」
アーサー「あ」
心夏「アーサー君っ!? な、なんか久しぶりだね!」
アーサー「……そうだな」

不機嫌そうな顔をするアーサー君。
心夏「そ、そんな顔しないでよ… そんなに私に会いたくなかった…?;」
アーサー「別に…」
心夏「……………」

話す話題が無い…。

心夏「あっ そ、そうだっ‼ 勉強、教えてくれてほんとありがとね! すっごい感謝してるんだぁ! 今度なんかお礼させてちょうだい?」

アーサー君がぴくっと動いた。

アーサー「お礼…?」
心夏「うん!あ、でも私あんまりお金ないから、大したお礼はできないかもしれないけど…」


私の手を取った。
心夏「え、え…?」
アーサー「今度じゃなくて今しろ。」



心夏「…えっ!!?」

私の腕を強引に引っ張って人ごみの中に入っていった。
心夏「あ…さー君… 離して…痛いよ! それに、今日は…」
アーサー「……悪いってわかってる。でも、許して…くれ」

あまりの展開に状況が把握できない。

なんで、今私はアーサー君に連れ去られてるの?
今日は本田君とデートの日、だよね?


アーサー君、なんでそんなに悲しそうな顔してるの?







心夏「…泣いてるの?」
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