第6章 私の記憶
やっと本田君が理解してくれたのは数分後の事だった。
はっ とした瞬間いきなり顔が真っ赤になっていた。
それを見た私もなんだかどきどきしてきて、真っ赤になった。
何を話そうかおろおろしていたとき、ふと目が合った。
心夏「…あっ あ、えっと… きょ、今日は帰ります!じゃあ、さようなら!!///」
と言った時、本田君が私の手首を掴んだ。
菊「今日は…その、まだ…//」
心夏「………まだ?」
菊「帰らないでください…///」
…………。
私は何も言えずにただ椅子に座った。
私達、両想い…になったんだよね…。
なんか実感がわかない。
心夏「あの、あの… あの…///」
菊「ふふ、あのしか言ってませんよ?」
真っ赤になってたと思ったら急にいつもみたいな笑顔になって…。
益々ドキドキしちゃうよ……
もう両想いなんだから、いいよね?
私は本田君に抱きついた。
顔は上げられるはずもなく、うずめていた。
菊「えっ… えっと、ど、どうかしましたか…!?///」
心夏「どうもしない」
丁度本田君の心臓の辺りに耳があたっていた。
抱きついている時間が長くなるに連れて鼓動も早くなっていく。
なんだかとっても幸せな気分……。