• テキストサイズ

私の記憶と、大事な人。 *ヘタリア*

第6章 私の記憶


アーサー君は、私たちの視線に気づいて落とした鞄と鞄の中身を拾い始めた。


心夏「…さっきまでの…聞いてた、よね…?」

こちらに目を向けず、俯きながら少しだけ首を縦に振った。

アーサー「…でも、盗み聞きじゃねぇぞ。ただ、荷物取りに来たらお前らがいて、入っちゃまずいと思ってここにいただけだ…。……じゃあな」

拾い終わるとこちらに軽く顔を見せて走っていこうとしていた。

心夏「アーサー君待っ___」
菊「待ってください。」

本田君の冷静で冷たい声はアーサー君だけじゃなく、周りの空気までも止めたように感じた。

アーサー「…んだよ」

私は見ていることしかできない。

菊「この際、はっきりさせてもらいませんか」
アーサー「…は?別に今じゃなくても__」
菊「今じゃなきゃ駄目なんです。貴方だって、長く一緒に居たいんでしょう?私もです。私だってヤキモチぐらい妬きますし、貴方とこんな風に気まずい関係でいたくありません。」
心夏「はっきり…って?」

アーサー「そうだな、じゃ、はっきりさせようじゃねえか。」

心夏「えっ え、だから、はっきりって…なにを…?」

会話についていけないし、今日は初めて知ることが多すぎて頭がついていけない。






菊「心夏さん、貴女は誰が好きなんですか?」












心夏「え?」



誰が好き?
/ 119ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp