• テキストサイズ

私の記憶と、大事な人。 *ヘタリア*

第5章 喧嘩の始まりの始まり。


-菊side-

菊「………………善処しま…」

その一言で話を終わらせられれば__

バンッ!!

菊(…っ!?;)
アーサー「真面目に答えろ。俺は好きだ。大好きだ。…どうしようもないぐらい…」

顔が真っ赤になっているアーサーさん。
いつもならツンデレ行為に移るはず…ですが、よほど心夏さんに惚れているようですね。ものすごく真っ直ぐな目でこちらを見ていました。

菊「………………」
アーサー「言え」
菊「好きです。大切です。」

……………あぁー…。言ってしまいました…。


微妙な顔をしているアーサーさん。
私もなんだか複雑な気持ちです。
心夏さんがみなさんに好かれるのは、全然構いません。むしろ、誰かと仲良さそうにしていると、昔を思い出して、…微笑ましいです。

ですが、…誰か個人の"貴女"になってしまうのは、嫌なんです…。


アーサー「…やっぱな…大体は感づいてたんだが…。やっぱこうしてお前の口から直接聞くと、なんか嫌だなぁ」
菊「…すみません」



アーサーさんはいいのに、私は好きと言うのが駄目ですか。…。


アーサー「…はぁー…。」

溜息なんてしているんですか…。

菊「溜息なんかして、…やはり、私のせいでしょうか」
アーサー「そうだ。」

…何でしょうか。この心の奥底から湧き上がってくるようなもやもやは…。
これが、"腹が立つ"ということでしょうか。

こんな気持ちは初めてです。…悪い意味で。
/ 119ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp