第5章 喧嘩の始まりの始まり。
心夏「…っだぁー‼だめだぁ…集中力がぁ…」
菊「…えっ…?まだ10分しか…」
アーサー「いや、今日は結構続いたほうだぞ?」
心夏「ちょっ…‼言わないでよ…;」
いつもはアーサー君の喝が入るからちょっと騒がしいけど、本田君がいるから割りと静か。
毎回図書室で勉強をしてる時、目線が気になると思ってたけど、みんなうるさいなぁ、と思ってたんだなぁ… 反省しないと…。
心夏「んー…。」
腕を枕代わりにして机に突っ伏した。
低い位置から二人を見上げてみた。
もともと整った顔立ちの二人だけど、勉強をしている真剣な顔はもっと格好いい。
内面的にもいい人だし、…。
心夏「はっきりしろ!!」
菊・アーサー「‼?」
心夏「あっ あ…いや、こっちの話…です…///;」
いきなり叫んじゃうなんて…精神的に疲れてるんだな。…たぶん…。
菊「疲れているんですかね…無理はなさらないでくださいね?絶対に…。 また体調を崩されては心配が絶えないので…」
じーん…。
心夏「ありがとうー… やっぱり本田君はいい人だなぁ… アーサー君と違って」
アーサー「んだと!? 俺だって… お前のこと心配と思ってる…///馬鹿…///」
いくらなんでもいきなり言われたら緊張する…。
黙り込んでしまう。
菊「え、えっと…私、やはり席をはずしましょうか…?;」
心夏「だ…駄目っ!! 行かないでっ!!;」
でも、やっぱり流石にこの面子はちょっと…。
ほかの子が嫉妬し過ぎちゃうよね…;;
私の方が居辛いよ…
心夏「私、帰ります!!」