第5章 喧嘩の始まりの始まり。
アーサー「………」
アーサー君は表情も変えない。
とかじゃなくて、私は勢いでなんてことを口走った!?
いや、勢いっていうか、なんていうか、いや、好きだけど、
本田君とどっちがとかわかんない。
心夏「あ、アーサー君…?大丈夫…?;」
どこも見ていないアーサー君の目の前で私が手をかざす。
それに反応してピクっと動いた。
私の顔を見ると、一気に顔が真っ赤になった。
アーサー「…おま、お前…それ、正気…か!?///;」
心夏「えぅっ… えーと…うん。まぁ、50%ぐらいは…。」
アーサー「…じゃあ、ノリで言った…とかなのか…?」
心夏「い、いや…ノリっていうか…本当にアーサー君の事は好きだよ!?軽い気持ちとかじゃなくて。でも、わかんないんだよ…。ごめんなさい」
アーサー君の顔の赤みが一気に無くなった。
幻滅した… かな
心夏「幻滅してしまったでしょうか…」
顔を覗き見る。
アーサー「いや、そんなことねぇよ。お前の眼中に入ってるだけでも進歩したと思うし。ちょっと期待した自分が馬鹿みてぇw」
心夏「そんなことないよっ!まあ、アーサー君に馬鹿の所あるけど、私はそんなとこも含めていいと思うよ!アーサー君のこと結構個人的に好きだし!」
アーサー「そりゃどうも。ほら、お前さっさと寮戻って勉強しろ」
アーサー君、もう私の言ったこと、気にしてないのかな…。
心夏「…じゃあ寮に行く…。アーサー君も一緒に戻ろう!」
アーサー「いや、俺は用事あっから先行ってろ」
心夏「分かった…。じゃあ、じゃあね!また明日!」
アーサー「おう。じゃあな」
私は図書室を出た。