第5章 喧嘩の始まりの始まり。
鍵を閉めてからちょっと時間がたった。
アーサー君は何を考えてるのかイマイチよくわからない…
状況もつかめない。
すごく、動揺している。
昨日のこともあったから余計に…。
アーサー「そんなに無防備にしてると、 襲うぞ…馬鹿…」
アーサー君が私の耳元で囁いた。
すぐ近くからアーサー君の匂いがする。
なんていうか、ドキドキしすぎてくらっとする…。
これ以上このままだったら、本当にアーサー君のこと好きになっちゃうかも…
心夏「ご、ごめんね!寝たふりしてたんだよっ…!」
アーサー君は私の顎をつかんだ。
このままいくと、もしかして、キス、しちゃうんじゃ…
怖くなって私は目をぎゅっと閉じた。
アーサー「…なんだよ、キスしてほしいのかよ…」
心夏「ふ、ふぇっ!?ち、違うよっ‼///」
アーサー「目ぇ閉じたらキスしろって相図じゃねえのか…?」
心夏「違う、違うっ!///アーサー君、急にどうしちゃったの!?///」
黙り込むアーサー君。
アーサー「俺、お前好きだ。だから、襲いたいと思った…。悪いか…///」
心夏「~~~っ…‼///もう、そんな急に直球にならないでよっ…///
て、てゆうか!襲いたいって何‼///」
アーサー「好きな奴襲いたいと思って何が悪い!///」
心夏「…変態‼///」
アーサー「うるせぇ‼変態って言うんじゃねえ!///」
結構沈黙が続いた。
アーサー「…………俺、先帰るな ん?」
私はアーサー君の手首を掴み、引き留めていた。
心夏「……ご、ごめん…私も好き、かも…///」