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私の記憶と、大事な人。 *ヘタリア*

第4章 過去、過去、過去


『…で、お前は、俺の事、どう思ってるんだ…?』

あれからアーサー君と(無理矢理)別れて、今は部屋にいます。
どう思ってる、て…。
好きだけど、この気持ちが恋愛的に好きなのかも分からない。
でも、もし恋愛的な方だったら、私たちは両想いで、付き合…

心夏「きゃあああっ!! ないないないっ!!そんな、付き合うなんて、ないよっ!!///」

考え過ぎ…だよね。


ピンポーンッ

誰か来た。
ドアを開けると、

心夏「…?桜ちゃん?こんな夜遅くにどうしたの?」
桜「い、いえ… さっきここを歩いていたら『付き合う』とかなんとか聞こえてきて… 気になってしまったので… どうしたんですか?」
心夏「ご、ごめん… 部屋の外まで聞こえていたんだ… まぁいいや、とりあえず上がって」


で、今日の事を全部桜ちゃんに話した。

桜「…っ!!アーサーさんに告白されたんですかっ!!?」
心夏「う、うん…///」
桜「ま、まさか付き合う、んじゃ…」
心夏「え?あぁ、それも考えたんだけど… でもちょっと想像できなくっ―――」
桜「だめですっ!!心夏さんには菊さんがいるじゃないですか…っ!」

なんでいつも桜ちゃんは私に「菊さんが」「菊さんが」って言ってくるの…?

心夏「……桜ちゃんは、どうして本田くんのことばぁーっかり、話して来る訳?」
桜「……そ、それは… 心夏さんと菊さんの約束がっ…」
心夏「…何それ?ごめん、わかんない」
桜「何もかも忘れたんですか…?」
心夏「…………12歳までの記憶は…無い。」

桜「…そうだろうと思いました…。 

菊さんが貴女のこと探していました。早く行った方がいいと思います」
心夏「そっ そうなの!?じゃあ行ってくる…!」
そうして私は部屋を飛び出した。けど…。
桜ちゃんは…。
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