第4章 過去、過去、過去
探し始めてから約30分が経った。
・・・本田くんも今私のこと探しているんだよね・・・?
そう考えると何故か胸がきゅぅーっとなる。
今、何故か仕方ないほど会いたい。
菊「あっ 心夏さんっ・・・ やっと見つけた・・・」
心夏「ほっ 本田くんっ!!」
菊「・・・戻ってこなくて心配しました・・・ どこに行っていたんですか?」
また倒れたなんて言えない・・・
余計に心配かけちゃう。
心夏「ちょっと、桜ちゃんと話してて・・・;」
菊「・・・そ、そうですか・・・ なら良かったです」
心夏「心配かけてごめんなさい・・・」
菊「いえ、何事もなかっただけいいですよ」
そう言って本田くんは私の頭を優しく撫でた。
心夏「はは、おかしいな・・・」
菊「・・・何かですか?」
心夏「こんな感じのこと、前もあったきがするんだー。
本田くんてさ、私が小さかった頃、会ったことある?」
本田くんが私を抱き寄せる。
菊「…………思い出していただけましたか」
心夏「…そのついでに言う…」
菊「…………はい?」
…………大好き。
心夏「や、やっぱやめときますっ!!///」
菊「そ、そうでうすか・・・;」
私が好きなのは、本田くん。それ以外の誰でもないと今、確信した。
アーサーくんは、申し訳なくて仕方ないけど、断ろう。
今はそれしか考えられない。