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私の記憶と、大事な人。 *ヘタリア*

第4章 過去、過去、過去


アル「…………あっ やっと起きたな!」
心夏「え・・・私眠って、たの・・・?」

額には水で濡らしたタオルがある。
心夏「私、まさか…………また倒れた、の?」
アル「ああ、君が走って行ったら、真っ先にね。 びっくりしたよ。」

昨日も、今日も倒れるなんて、みんなに迷惑かけてばっかりじゃん・・・。

アーサー「あ、起きたか。具合はどうだ?」
心夏「う、うん・・・ 大丈夫っちゃ大丈夫だけど・・・ 何、それ・・・。」

紫っぽい物体が・・・。

アーサー「あぁ、別にお前の為って訳じゃねぇが・・・ 前に菊に教わった、『粥』ってやつ作った。 ほら、食え」
アル「やっ やめろっ!!  心夏に近づけるなぁ!;」
アーサー「はっ!? なんでだよ!」

…………?そんなに危険なのかな?
アーサーくんが作ってくれたお粥。せっかく作ってくれたんだから…

心夏「アーサーくんがせっかく作ってくれたんだし、食べる。頂戴!」

アーサーくんは、ちょっとびっくりしているような照れているような顔をして私にお粥を渡した。

アル「えっ た、食べるのか!? 危険だぞ!!やめとくのが一番だぞっ!!」
心夏「せ、せっかく作ってくれたんだから…  い、いただきます……」

ゆっくり口に入れた。


アーサー「どうだ…………?」
心夏「うん! 普通に美味しい」
アル「えっ!? なんだって!? そ、そんなわけ…」

アーサーくんは、ふんっとアル君を見下している。
アーサー「俺の料理の腕が上がったってことだなー! どうだ!ざまーみろ」






見た目は悪いけど。このお粥。
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