第4章 過去、過去、過去
『私のこと、どういう対象で見ていますか・・・?』なんて、
今日の本田くんおかしすぎる!!
私の風邪でもうつったんじゃ・・・
私も、
「今、返事しないとダメですか・・・?」
なんて、バカすぎる!!
だって、好きだもん!…………好き、だもん・・・。
心夏「……えっと… 本田くん?」
菊「……なんですか?」
心夏「えっと・・・ 勘違いされるとあれだから、言っておくけど・・・ ぜっっっっったいに、嫌いじゃない!!です!
これだけは確実に。え、えっと・・・ってことで・・・新聞とってきます!!///」
全力疾走でその場から逃げ出した。
真っ赤になりながら。
私にとっては告白同然だった。
思い返すと、最低な告白だったかもしれない・・・。
っていうか、あれは告白に入る?入らないか。
気がつくと、ミケの居た場所に立っていた。
けど、あれ…………?
心夏「ミケが、居ない……?」
…………誰か、拾って行ったのかな・・・?
…………もう、会えない、のかな・・・?
心夏「ミケ?ミケ?ミケ? 本当に居ないの・・・?」
何度呼んでもあの鳴き声は聞こえない。