第3章 W学園生活スタート!
―菊Side―
ようやく眠りましたね。
寝顔はやはり昔と変わらないです。
心夏さんは、なぜ記憶がないのでしょうか…。
両親がいなくなった、というのは、理由ではなさそうですし。
私が首を突っ込むのは、ただのおせっかいになってしまいそうですし…。
心夏「えぇ…そんなに食べたら、 お腹…爆発しちゃう…よぉ…。」
昔と、寝言まで変わりませんね。
心夏「本田、くん と 食べ、るぅ…………」
菊「え」
え…………?今、何て?
耳と顔が熱くなる。
ただ、名前が出ただけなの、に… なぜです?
菊「もう、貴女はなんなんですか… 困らせないでください…
ずっと、あなたが大きくなるのを待っていたんです。
ようやく、貴女の事を、恋愛対象として見てもいいんですよね…………?」
今だけは、貴女を独り占めさせてください。