第3章 W学園生活スタート!
ずうっと話しかけてくるアル君…。
いや、話しかけてくれるのは嬉しいけど、今はどうも相手にしていられるような状態ではない。
なんだか、朝よりもひどくなっているような…。
アル「じゃあ、俺は向こうのクラスだから、じゃあなー!」
出来るだけの笑顔を作って、手を振った。
教室に入り、机に突っ伏した。
やっぱり、無理して学校来るんじゃなかった…。
―1時間目― 数学
数学ってこんなに暗号みたいな感じだったっけ?
っていうか、Xってなんだっけ……?
―2時間目― 音楽
今は綺麗な音もちょっとした雑音程度にしか聞こえない。
―3時間目― 体育
バレーボール。
流石に病気の私はボールを追えない。
つい、上の空になる。ぼーっとしちゃって………
「心夏ちゃん! 危なっ……」
「…………え?」
見事に顔面直撃。大きな音を上げてボールが跳ね返った。
え?誰か狙った?しかも命中?すごーい。みたいな感じで当たった。
「心夏ちゃん、ごめんね?当てちゃったの、わざとじゃないんだ…って、心夏ちゃん…?心夏ちゃん…!?」
「し、死ぬぅ…………」
意識も朦朧としてきて、考え事も出来ない。
…………?今 体浮いた…ような気がした。
え、嘘。え?本当に死んじゃったの!?;
それとも、誰かが持ち上げてくれてる…とか?
これ以上考え事していると、頭爆発しそう。
今はこのまま、安静に…______