第7章 本田菊さんの彼女。
心夏「…え?」
着いた場所。
そこは薄暗い細い路地裏。
心夏「…っ!」
そして壁ドン。
顔が近い。
逸らさない視線。
聞こえる吐息。
全てにおいて鼓動が早まる。
心夏「……っあ、や、ちょっ…くすぐったっ…//;」
首筋を指でなぞられた。
そんなことで、もう私の顔は真っ赤。
菊「…こういうの、嫌、ですか…?」
今までにされたことのない質問に戸惑う。
心夏「そういう訳じゃ…」
菊「フェリシアーノ君に言われたんです。…展開が遅いって。本当に好きなんだったら、…愛してるんだったら、事を踏まないと進めないって。」
恥じらいで崩れた本田君の顔。
本田君が私を愛してくれてる証拠だよね。
そう信じてる。
キミに委ねたい。
私のすべてを。
心夏「………今日、本田君の部屋に行ってもいいかな」
一拍の間。
菊「ええ。勿論です。」