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私の記憶と、大事な人。 *ヘタリア*

第7章 本田菊さんの彼女。


-菊side-

心夏さんが席を離れ、
見えなくなったのを確認した二人が即座に私の耳元にこそこそと。
フェリ「心夏ちゃんとさ…どこまでいったの?」

突然の想像もつかない(破廉恥な)質問に私は言葉を詰まらせた。

菊「いっ、いきなりなんてこと聞くんですかっ///」
フェリ「だって、気になるんだもん~、ね、ルート!」
ルート「ま、まぁ…気にならんと言うわけでもない…。」

そこは止めましょうよ、と伝わらない念をルートさんに送る。

言っても減るものじゃないんだしさー、と言われ、私は決心して言った。

菊「………せ、接吻……まで、です…///」
ルート「それは、つまり…キスということだな?」
フェリ「え…‼?なんで!?」
菊「なんで…とは?」
フェリ「だって、昨日一緒に泊まったんでしょ?…なのに、キス…まで?」

フェリシアーノ君が言いたいことがなんとなく理解でき、私の顔は反射的に更に赤みを強めた。

菊「そ、そんな…するわけないじゃないですか…全くっ!//」
ルート「…………え、しないのか?」
きょとんとした顔でルートさんに言われ、……まぁ、案の定何も言い返せませんでした。


菊「も、もう、この話やめましょうよ…//」
フェリ「えぇ…なんでよー」
菊「ほらほらっ、心夏さんが戻ってきましたよ!」
フェリ「ちぇー…。」


そんな、考えもしなかった。
…………行為をするなんて。だけど、私も男児だ。…気がない訳ではない。

実を言うと恥ずかしながら昨晩、少し意識していた自分も居た。

その時は、という覚悟も付いている。
が、一歩が踏み出せず――――――

心夏「本田君ってば!」
菊「…は、はい!?」
ルート「考え事か?」
菊「い、いえ……」










貴女を私だけのものにしたいと切に願って。




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