第16章 モスカの暴走と真実
九代「・・・・・・ちがう・・・」
意識を取り戻した九代目がツナに話しかけた
九代「悪いのは・・・私だ・・・」
ツナ「九代目!」
九代「やっと会えたね、綱吉君。すまない・・・こうなったのは全て私の弱さ故・・・。私の弱さがXANXUSを長い眠りから目覚めさせてしまった」
九代目の言う眠りとは8年前に起きたボンゴレ最大のクーデター“ゆりかご”のことだった
九代「XANXUSの時間は8年間止まったままだった。あのときのまま眠り続けていたのだ。恐ろしいほどの怒りと執念を増幅させて・・・うっうう・・・」
ツナ「大丈夫ですか!?しっかりしてください!!」
九代「綱吉君、いつも君のことはリボーンから聞いていたよ・・・好きな女の子のことや学校のこと、友達のこと・・・君はマフィアのボスとしてはあまりにも不釣り合いな心を持った子だ」
ツナ「九代目・・・」
九代「君が今まで一度も喜んで戦っていないことも知ってるよ。だからこそ・・・私は君を・・・ボンゴレ十代目に選んだ・・・」
ツナ「XANXUSじゃなくてオレを?」
九代「そして頼む・・・ミーナちゃんを救ってやってくれ・・・あの子は、本当はいい子なんだ・・・今は悲しみと憎しみにあふれているだけで・・・」
そして九代目はツナに何かを伝えるように指に死ぬ気の炎を灯しツナの額に当てた
九代「すまない・・・だが君でよかった・・・」