第2章 嫉妬ちゃん◇高尾和成◇
とまあタトゥーみたいに付けてあげたんだけど……
もうクッキリバッチリっしょ!この出来!
いやー我ながらキスマーク付けんのうめーな!
「はい、これでお前はオレのモンっ!」
「とっくに和くんのなのに……」
「そーだけどさ!嬉しいっしょ?」
「……うん」
おーおー赤くなっちゃって……マジで可愛いなお前は。
でもまだ不安なんだろ?顔が暗いぜ?
どーすっかな……どうやったらちゃんを安心させられっかな……。
オレに名前書けたらいいんだけど。【】ってさ。
けどそれは流石に……おっ!
へへっ!いい事思い付いたわ!
「ちゃん、オレの首……吸ってくんね?」
「へ…?」
「オレにもキスマークちょーだい」
「わ、私の…?」
「そーそー。オレがお前に付けたみてーに赤くクッキリとな」
名前の代わりになるモン、身近にあったじゃん!
ついさっきオレやったのに何で直ぐ気付かなかったんだってな。
見える場所に付けて貰って見せびらかしてやろ!
先ずは真ちゃんにでも!
(「一々見せるなバカめ」)